市町村合併により本文中白石町、福富町及び有明町は、「白石町」へ、小城町、三日月町、牛津町及び芦刈町は、「小城市」へ、塩田町は、「嬉野市」へ、武雄市・北方町は、「武雄市」へ、久保田町は「佐賀市」へ再編しています。
この計画は、佐賀西部地域における水道用水の安全で、かつ安定した供給を確保するため、水道事業の広域的な整備を図ることを目的とする。この計画の目標年度は、平成28年度とする。
画像クリックでPDFファイルが表示されます。
佐賀西部地域は、地形的に山地が浅く広大な平野を形成しているため、水源に乏しく、しかも地盤沈下地域となっているため、地下水の取水制限を受けており、新たな水源を確保することが困難な状況にあった。
昭和60年に「佐賀西部地域広域的水道整備計画」を策定した当時、高度経済成長、生活水準の向上、地域開発の進展等に伴い水需要の増加が見込まれたため、流況調整河川佐賀導水事業による新たな水源を確保し、佐賀西部広域水道企業団を中心とした広域事業に着手し、地域全体での水源の安定化を図ってきた。
しかし、近年、市町間で水需要の増加のアンバランスに伴う水源利用率の不均等化や、現保有施設の老朽化に伴った水源利用の見直し、また、給水サービスの格差の是正、維持管理体制の充実、水道事業体の財政基盤の強化などの課題が生じてきた。
そこで、これらの課題を解決するため、より合理的な水運用や施設の効率的活用を図るため関係市町が協力し、広域的かつ計画的な水道整備を進める必要性がある。
計画区域は、佐賀西部広域圏のうちの2市12町とする。
多久市 武雄市 久保田町 小城町 三日月町 牛津町 芦刈町 北方町
大町町 江北町 白石町 福富町 有明町 塩田町
計画区域における目標年度(平成28年度)の需要水量は、日量約92千立方メートルである。
これに対し、供給水量は給水量ベースで佐賀西部広域水道用水供給事業による約53千立方メートルと市町の自己水源による39千立方メートルの計日量約92千立方メートルとなる。
目標年度までに各水道事業の需要の見通しを勘案し、必要となる施設整備を順次行う。
佐賀西部広域水道用水供給事業は、佐賀西部広域水道企業団を設立し、嘉瀬川浄水場から送水施設を経由して、各市町及び西佐賀水道企業団への水道用水の供給を平成13年度から開始している。
そして、現在の施設能力は、日量48,460立方メートルとなっており、今後、施設を増設し、目標年度である平成28年度には日量53,300立方メートルを供給する計画である。
各市町においては、簡易水道事業等の統合を積極的に進め、現在、半数以上の市町では1市町1水道事業となっている。今後とも地域の実情に応じて水道施設の整備または改良を行い、さらなる簡易水道事業の統合を進める。
また、地理的に上水道事業として施設整備を行うことが困難な地域においては、積極的に簡易水道事業等により整備を行う。
水質検査施設の充実をはじめ、市町間の協力体制を確立し、水質管理・維持管理体制の確立に努める。
水道用水供給事業等の経営に当っては、計画的な施設の効率的運用及び経営の合理化を図り、健全な経営基盤の確立に努める。
事項 | 当初計画 | 現行計画 |
---|---|---|
目標年度 | 平成17年度 | 平成28年度 |
計画区域 | 武雄市、小城町、北方町、 大町町、江北町、白石町、 有明町、塩田町、 西佐賀水道企業団 (久保田町、三日月町、 牛津町、芦刈町、福富町) 1市7町1企業団 |
多久市、武雄市、小城町、 北方町、大町町、江北町、 白石町、有明町、塩田町、 西佐賀水道企業団(久保田町、 三日月町、牛津町、芦刈町、 福富町)2市7町1企業団 |
給水人口 | 174千人 | 188千人 |
需要水量 (取水量ベース) |
92千m3 | 96千m3 |
需要水量 (給水量ベース) |
88千m3 | 92千m3 |
事項 | 当初計画 | 現行計画 |
---|---|---|
目標年度 | 平成17年度 | 平成28年度 |
計画一日 最大給水量 |
53,300m3 | 53,300m3 |
水源 | 佐賀導水事業 | 佐賀導水事業 |
工期 | 昭和61年度~平成7年度 | 平成15年度~平成23年度 |