本ビジョンの位置付け
水道ビジョン改定の経緯
新水道事業ビジョンは、令和2年度に策定しましたが、近年の世界的な半導体不足や管材・部品供給の停滞、電気料金等の物価高騰など企業団を取り巻く環境の変化を考慮し、令和6年2月に改訂しました。
計画期間
令和2年度~令和13年度(12年間)
水道の理想像
時代や環境の変化に対して的確に対応しつつ、水質基準に適合した水が、必要な量、いつでも、どこでも、誰でも、合理的な対価をもって、持続的に受け取ることが可能な水道
経営比較分析表を活用した現状分析
経営戦略
水道事業を取り巻く環境の変化
- 人口減少や節水型社会の進展等による水需要・料金収入の減少
- 施設の老朽化に伴う大規模な更新需要の到来
- 気候変動による災害の激甚化・頻発化
こうした情勢の変化により、財政収支状況などこれまで以上に厳しい経営環境となるため、更なる経営改革の推進が求められます。
そのポイントとなるのは、
- 安全かつ安定かつ持続可能な事業の維持・更新のための「賢い投資」
- 広域化、民間活用等を含めた「抜本的な改革」
水道事業の基盤強化に向けた基本方針
「安全で安心な水を確かな技術・運営力で安定的に」
(持続可能な水道事業の確立)
事業実施が可能な財源を確保しつつ、適切な企業債発行の維持を図り、継続的に経費削減に取り組むとともに、今後の水道料金の値上げ幅を減少させることに努めながら、安全で安心かつ安定的な事業運営を持続していきます。
適切な資産管理
収支の見通しの作成及び公表を通じ、施設の計画的な更新や耐震化等を進めます。
- 今後の人口減少等を加味した料金収入の的確な反映
- 減価償却率や耐用年数、耐震診断等に基づく施設の老朽化を踏まえた将来における所要の更新費用の的確な反映
- 物価上昇等を反映した維持管理費、委託料、動力費等の上昇傾向等の的確な反映
- 上記等を反映した上での収支を維持するために必要となる経営改革(料金改定、広域化、民間活用・効率化、事業廃止等)の検討
- 更新需要の平準化(耐震化を伴う更新の前倒し、健全施設の供用延長等)
- 更新費用の削減の検討(施設の統廃合、ダウンサイジング等)
- 歳出削減の検討(料金の請求方法の変更、DX推進、民間活用、事業廃止等)
- 財源の確保の検討(料金改定、口座振替の促進等)
広域連携
人材の確保や経営面でのスケールメリットを活かした市町の区域を越えた広域的な水道事業間の連携(事業統合、施設や管理の共同化等)を推進します。
官民連携
民間事業者の技術力や経営に関する知識を活用できる官民連携を推進します。
理想像と主要施策
安全…Safe
- 水質管理体制の強化、水源環境の保全
強靭…Resilient
- 老朽化施設及び管路の計画的更新と耐震化・強靭化、漏水対応の充実
- 災害に強い上水道システムの構築と災害時の応急給水体制の充実
持続…Sustainable
- 健全かつ安定的な財政運営の推進
- 事業実施体制の強化
- 施設の適切な運転・維持管理及び機能向上
- お客様サービスの向上
- 環境負荷低減などSDGsやCSR活動の推進
- 多様な手法による水供給の研究
詳しい内容については、下記PDFデータをご覧ください。
新水道事業ビジョン(PDF:約3.3MB)
問い合わせ
財政課 財政・出納係
電話 0952-68-3135